CHOETECH製 Mate9超急速充電対応ケーブル検証

独自の急速充電仕様のためサードパーティ製アクセサリのラインナップが充実しないファーウェイのスマホですが、Mate9の超急速充電(最大電流5A)対応を謳うCHOETECH製のケーブルが発売されたので購入・検証してみました。

ケーブル仕様
メーカー:CHOETECH
型番:CHOE-AC0010-BK
コネクタ:USB AオスとType-Cメス
データ通信:USB2.0
特筆事項:Huawei Mate9の超急速充電(最大5A)に対応
Mate9の超急速充電についてはケーブルの識別をしており、一般的なUSB A-CケーブルでMate9と純正充電器を接続しても超急速充電にはなりません。しかし、このCHOETECH製ケーブルはMate9の超急速充電対応を識別されるケーブル仕様となっており、Mate9純正充電器と組み合わせることで超急速充電ができます。
(詳細はこちら)

 

当方での判定
実際に超急速充電できましたが、純正品ほどの性能はないため積極的にはおすすめできません。
(数少ないファーウェイのスマホ専用周辺機器として期待していたのに…)
1099円(3/11現在の価格)はファーウェイ純正品(サービス経由で1500円で購入可)より安いですが、純正ほどの信頼性を確保できていないようです。

 

パッケージ

 

とりあえず動作確認

Mate9付属充電器とMate9をこのCHOETECH製ケーブルで接続したところたしかに超急速充電になります。これ以上深入りしなければ使える、お薦めとするところでした。

 

ついでに、超急速充電になっているか確認するために電流でも測ってみるか…

ミヨシのUSB Type-C電流計を間に挟むと動作不安定になり、通常の充電に移行していしました。ファーウェイ純正ケーブルではこの電流計を挟んでも超急速充電しますがこれは一体…
ちなみに、この電流計のVbusライン内には50mΩのシャント抵抗が入っており、5Aの電流が流れると電流計を挟むだけで250mV電圧が落ちることになります。

 

ケーブル識別用のプルアップ抵抗確認

超急速充電しましたが、実際にCCラインのプルアップ抵抗が純正品同等か確認をします。

2本のCCラインそれぞれ56kΩでプルアップ(CC間は56×2=112kΩ)されておりMate9純正ケーブルと同じです。ちなみに、一般的なUSB A-CケーブルはType-Cコネクタ側で挿した向きを区別できるように片側プルアップです。

 

純正品と外観比較

AコネクタのVBUS,GNDピンに差異があり、純正では幅が広くなっており大電流を流す差異により安心できる仕様になっております。CHOETECH製ケーブルは一般的なUSB Aコネクタ相当品でしょうか。ケーブルの太さやType-Cコネクタについては(色はともかく)特に気になる差異はありませんでした。

 

電流を流して性能比較

実際にファーウェイ純正のケーブルとCHOETECH製ケーブルに5Aの電流を流してどちらが損失が少ないか比較します。この比較においては充電器+スマホ(Mate9)ではなく5V安定化電源+電子負荷を用いて比較をしています。スマホの充電電流はバッテリー残量や温度・CPU負荷などで刻々を変わるため、ケーブルの比較をするうえでスマホ+充電器の構成は電圧や電流の比較には不向きです。対して、安定化電源+電子負荷の構成で電流負荷を5Aで固定することにより安定した条件でケーブルの差異を比較できるためこのような構成としました。

ブロック図

実際の測定の様子

 

このような構成で安定化電源の電圧を固定(今回は5.2Vに固定)、電子負荷の負荷電流も5Aで設定してから電子負荷側の電圧を測定することで2本のケーブルの電圧降下の相対比較をします。上記測定の様子の画像中有の04.38Vという数字が電子負荷側の電圧値を示しています。電源-Aメスコネクタ間、Cメスコネクタ-電子負荷間でも電圧降下が発生しますが、この構成でも負荷電流を5Aと固定しているため2本のケーブルにおける電圧降下の差異を測定することは可能ではあります。

 

ファーウェイ純正ケーブル

 

CHOETECH製ケーブル

 

ファーウェイ純正ケーブルにて電子負荷側での電圧が4.54Vとなっているのに対してCHOETECH製ケーブルの方が4.26Vと低くなっていることから、CHOTECH製ケーブルの方が電圧降下が大きいということになります。また、電圧降下で差異があれば温度上昇でも差異が現れるだろうと温度を測定したら見た目の差異が小さいType-Cコネクタ側で温度上昇に差異がありました。(USB A側コネクタやケーブルではさほど差異は見られませんでした)

CHOETECH製ケーブルで電流計を挟むと超急速充電できなくなるのはケーブル自体での電圧降下が純正のものより大きいうえに、電流計を挟むことでさらに電圧降下することで不良ケーブルと判定され超急速充電動作を停止したのでしょう。

購入直後で電流計などの異物を挟まない通常の使い方では超急速充電できるため純正品と性能差が解りづらいですが、電圧降下が大きい分ケーブルでの発熱も多くなることで熱ストレスで劣化が進みやすいかもしれません。Mate9の超急速充電については5Aという従来のスマホの充電では流れない大電流が流れるためケーブルの選定には従来以上に配慮すべきであり、純正相当の性能が確保できていないこのケーブルについては手放しでお薦めできるものではないとさせていただきました。
(しかし、ニッチな仕様の製品でも商品化してくれるメーカーということで今後も注目してきたい…)

 

 

 

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